家主様が孤独死されると警察より親族様に連絡が入ります。連絡を受けた親族様は気が動転してパニックに陥ることも多々あります。今後どうしたらよいか?どこに相談をすればよいか?など不安な気持ちになる事でしょう。そんな時には特殊清掃専門会社にご相談下さい。今までの経験をいかして最も良い提案をさせていただきます。
 

特殊清掃(孤独死・室内での自死)に入るまでの流れ

 
孤独死(孤立死)発見の連絡が警察より親族に入ります。発見されるケースは以下のような状況が主な原因です。
 
・腐食により死臭が宅外に漏れて近隣住民から通報が入る。
・家賃滞納
・訪問者が異変に気付く。
・電話などの連絡が取れない。
 
発見されるとご遺体は警察で安置され事件性の有無を調査します。調査結果で事件性は無しと判断された場合、ご遺体のお返しと鍵や貴重品の返却、現場の入室許可が通達されます。
※ほとんどのご遺族様がこのタイミングで我々にご相談の問い合わせをされます。
 
ご遺族様は葬儀の準備、役所関係の手続き、保険・銀行の手続き等を早急に行なわなければなりません。書類を探す為には部屋に入る事になります。しかし死後数日経過されている場合、一般の方では視覚的、嗅覚的に耐えられない状況に室内はなっています。
 

①特殊清掃(初期対応)

 
入室許可が出たもののご遺族様がそのまま入室するのは非常に危険が伴います。死後数日経過した室内は一般的に扉を開けた瞬間、強烈な臭気(死臭)が鼻を突きます。数分で衣服や髪の毛に臭気が付いてしまいます。この臭気は風呂に入って、衣服を洗濯するまで取れません。室内にはご遺体を栄養分とした害虫(ハエ、死出虫など)の発生で衛生上、注意が必要です。亡くなった場所には血液体液の汚染があり、直視できない状況になっています。
 
ご遺族様が入室できるように対応するのが特殊清掃専門会社です。
 
初期対応ではご遺族様が安全に入室していただく為、近隣住民への配慮の為を目的に行ないます。
・除菌作業
・汚染物の梱包
・汚染箇所の洗浄
・害虫駆除
・一次消臭作業(臭気の低減)
 
初期対応後、入室して手続きに必要な書類等を持ち出す事ができるようになります。
 
 

②遺品整理・家財撤去

 
初期対応終了後は今後の協議します。賃貸物件の場合は早期の退去や契約内容によっては原状回復を求められます。遺品整理はご遺族様で行なう場合もありますが、ほとんどが業者に依頼して行ないます。理由は臭気を低減しても家財や建具、壁には臭気が染み付いていますので時間の経過とともに臭気戻りが起きる為です。良識ある業者は「現金・有価証券・写真・手紙・書類・思い出の品など」は特に指示を受けなくても必ず保管します。(遺品は臭気が付いていますので屋外で確認をした方がよいです。)
 
家具、家電、衣服、本類は処分した方がよいです。特に紙、木、布は臭気を吸収しやすく消臭作業で臭いを取ることが出来ますがコスパ的にお勧めできません。
 
当社では完全消臭をご依頼の場合、ご希望がありましたら持ち帰り品の消臭も承っております。
 
 
 

③完全消臭作業

 
家財撤去が終わりましたら、原状回復にむけて消臭作業に入ります。終着点は内装業者様が復旧に入れるところまでです。内装工事が終わってからでは消臭作業が出来ませんので内装工事が始まる前までに完全消臭作業を完了させます。
 
完全消臭の必要性
 
完全消臭方法(特許技術)が確立される前、孤独死現場はほぼ解体してリフォームを行なっていました。現在でも技術力のない特殊清掃業者の中には「臭いが取れないからフルリフォームしないといけない」と言って高額請求をする業者も存在します。その様な場合、ご遺族様の金銭的な負担は莫大なものになってしまいます。
 
完全消臭を施工すると解体部分を出来るだけ少なくして取替部材を減らす事が出来ます。
(例)1K 専有面積20㎡の場合
 
・フルリフォーム(解体費用・リフォーム費用)400万~500万円程度
 
・完全消臭を施工(完全消臭作業・原状回復費用)50万~100万円程度
※原状回復で必要な項目はクロス、床材、一部解体の復旧のみです。
 
当社の消臭作業は株式会社リスクベネフィット(特掃隊®)が所有する特許技術を登録業者として使用して施工しております。
 

④引き渡し

  
特殊清掃専門会社としては消臭作業が終わった時点でご依頼主様の確認をして頂きお引き渡しとなります。
内装業者は管理会社が提携している業者様に施工していただいた方がスムーズに話が進みます。当社の完全消臭作業をご依頼された場合は消臭保証が付帯されております。内装工事が始まる前に臭気を感じるようでしたら調査の上、消臭作業を行ないます。この場合、追加の代金はかかりません。
 
原状回復作業でトラブルになる要因は建物のオーナー様と借主側(ご遺族様、連帯保証人)の負担割合についてが多いです。賃貸契約書の内容をご確認ください。安易に返答をしてしまうと後からトラブルになります。
 
 
 

業者選びのポイント

 
孤独死(孤立死)等の特殊清掃は早期対応が不可欠ですが、それでも熟慮は必要です。金額的な問題もあるとおもいます。安いからと言って業者を決めるより任せて安心できるかを基準に決めた方が後々の事を考えると得策でしょう。
 
① 見積時の説明
 
この業界の認知度が低く、業社の少なかった7,8年前迄はほとんど相見積はなく見積後すぐに施工ということが多々ありました。しかし今現在では900社ほど特殊清掃を業務としておこなっていますが技術的な差は相当あります。低レベルな業社に依頼しない様にする為には、必ず現地で見積をして細かく質問してください。例えば「オゾン消臭とは」「薬剤の名前、効能」「臭気が取れなかった場合」などを質問するとよいでしょう。まともな業社ならすぐに答えることが出来ます。見積後、即決を迫る業社はその時点で候補から外した方が無難です。また施工前に代金を請求する業社も注意が必要です。
 
 
 
② 完全消臭を約束できるか
 
完全消臭をお約束できない業者は消臭業者とはいえないと考えております。施工後に「これ以上は臭いがとれません」なんていう業者は論外です。完全消臭をお約束できる業者とは現場の状況を把握して臭気を取ることができない場所(建材)の解体箇所や臭気の強さを正確に判断して見積書を作成します。したがって見積書の金額が変動することなく施工完了となります。万が一の為に消臭保証が付帯されていることもご確認ください。