2020/10/31

岡崎市:孤独死案件での配慮

岡崎市にて孤独死の発生した現場で起きた2次被害の対応をいたしました。
 
日頃、お世話になっている管理会社様より、「近隣住民より悪臭がするとクレームが出ているから直ぐに対応して欲しい。」との依頼で現場に伺いました。現場の駐車場に着いた瞬間に死臭(体液)の臭いがしました。現場の部屋に向かう途中に共用部である廊下に無数の足跡が付いていました。これを見て直ぐに原因がわかりました。
 
 
玄関前から駐車場まで体液の付いた靴で家財撤去を行なったのがわかります。もちろん廊下ですので他の部屋玄関前にも体液が付着しています。現場調査中に向かいの住民の方から「先日、部屋の中の物を撤去していた業者がいた。窓も全開だったから臭くてたまらなかった。」とお聞きしました。
管理会社の担当者から「荷物は遺族が手配をして片付けました。特殊清掃と消臭の見積りをお願いします。」 
それを聞いて予想通りの状態だとわかりました。
 
孤独死案件での作業順序は①特殊清掃②家財の撤去、解体③消臭作業④復旧となります。①と②を逆の工程で行なうと2次被害の起きる確率がぐんとあがります。
 
今回、遺族の方が手配された業者は撤去時に体液で汚染された床を移動していますので汚染箇所を広げています。しかも近隣住民への配慮もなく臭気を外に拡散しています。さらに体液で汚染された靴で室内からそのまま履き替えず出ています。
通常では有りえない行為です。
 
不幸にも孤独死された案件の当事者になられた場合は「これ以上の被害を出さない事」も充分にお考え下さい。
 
孤独死案件の復旧では近隣住民への配慮が一番重要です。
 
本来は汚染範囲を拡大した撤去した業者が清掃しなければならない案件ですが、近隣住民への配慮という観点から今回は室内の見積りを終えて直ぐに共用部廊下の除菌消臭洗浄作業を行ないました。
 
 
体液なので脂分を含んでいますので浸透した部分も含めて薬剤で浮かして除去をし、除菌消臭剤にて臭気の除去をいたしました。
 
孤独死案件の当事者になってしまった場合、まずは警察に連絡して入室許可が出ましたら特殊清掃業者に相談ください。その時に色々と質問してください。悪徳な業者でない限り、質問には丁寧に答えてくれると思います。当社はもちろん依頼主様のご意向に沿って最善の提案をさせていただきます。